サミット総菜部門の「値引き」を、AIで最適化するサービス。値下・廃棄ロスが、夜間担当(NOC)の経験に属人化した値引き判断と業務負荷に絡み合う構造的課題だった。多くの業務を担うNOCの値引き判断を、スマホで最適な値引額を提示するUIと、ロスの期待値を最小化する算出アルゴリズムで支援。5段階の実証でロス率の改善を実証し、全店展開に合意(全店導入は日経でも報道)。価値設計・サービスデザイン・UI/UXを担当した。
「AIで値引きを自動化する」前に、夜間の売場で何が起きているかを観察した。値引きは、売場の手直し・商品撤去・施錠・巡回・CS連携など多くの業務を担う夜間担当(NOC)の仕事の一部にすぎず、判断は担当者の経験と力量に依存していた。消費期限ルールで決まる「定型値引き」「経験則の値引き」を切り分け、後者にAIの活用余地を定義した。
現場が迷わず使えるよう、バーコードをスキャン → 残数を入力 → 最適な値引額を提示 → 受領でシール印刷、という4ステップの値引き入力体験を設計。物理ボタン端末を前提としたレイアウトからスマホ最適化へと作り変え、現地のフィードバックを反復して作り込んだ。
裏側では、データサイエンティストとエンジニアが予測モデルを作り、値引額を提示するアルゴリズムと協調する体験を設計。AIの出力を現場の一動作にそのまま接続し、属人的だった値引きを誰でも一定品質で行える業務に変えた。